自由詠
2020-08-25開催(麹町)/第257回参加歌 歌順24番
あんたの掲げた 釣忍
育たんかったねぇ
雑巾掛する縁側で
愛の始末に
ヒグラシの泣く
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釣忍を見上げる、タエシノブさん。
これを俺だと思って、と男が掲げてくれた釣忍に、水を欠かすことはなかった。
それでも枯れてしまったよ、あんた、ヒグラシの泣き声が聞こえるかい・・・
☆☆☆
誰が誰とのことを詠まれているのか。親子?夫婦?
釣忍は丹念な水やりがないと、すぐに枯れてしまいます。思ったより手のかかる釣忍。思ったより手のかかる愛。愛の始末。上手いなぁ。ヒグラシも私も泣いています。
情景としては、雑巾掛けしている縁側の軒下に枯れてしまった吊り忍、そしてヒグラシが鳴いてる
しかし「泣く」が 妄想読みに引き込む、ヒグラシは詠者の分身とか母親の仮託で、
1、2行目のようなことを言っているとか思っている
掲げた 釣忍 は、表明した 愛を育む忍耐みたいなことかも…
それが挫折とか…?
軒先から色褪せてしまった釣忍をはずしながら、ひと夏で終わってしまった恋に
ヒグラシが泣きかけているようだ と詠者は乱れていない。
登場人物が誰なのか?
釣り忍って育てるものだったのか、知らなかったなぁ。
育たなかったからって、愛を疑われてはたまらない。
あれをもらうのは止めにしよう。(誰もくれないけど…)
ん?これはいかに?愛の始末をしているのは、雑巾がけしている作者か、それともヒグラシか…
植物をちゃんと育てられない(野菜は別だが)ので、えらそうなことは
言えないけど、愛の始末もできない人だったんだねって、ヒグラシと
一緒に泣きます。
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