2025-12-16 第321回参加歌

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自由詠

歌順1番 第3席

コバライチ*キコ

指先が
森林浴を
しています
檜葉の枝組む
クリスマスリース

歌順2番

神様のことは
よく知らないのに
クリスマスソングの
リズムには
身体がつい反応し

歌順3番

酒井映子

天に昇った
龍は
月に抱かれて
朧 に *朧=おぼろ
なった

歌順4番

数かえる

そっと扉を開ける
太った無抵抗の
身体を引っ張り出し
完全犯罪成功
薩摩芋レンチン事件

歌順5番

斎藤範直

人生で最高の笑顔
それは
あなたがどん底の
苦しみのなかでみせた
あの笑顔だ

歌順6番 第1席

大貫隆志

心に
庭と
砂場を
持っている
ひとり上手な人

歌順7番

マリ子

久しぶり!
酒酌み交わして
みたものの
名前が浮かばず
気もそぞろ

歌順8番

美樹

冬には春を、
夏には秋を、
待ち侘びる
二季になったら 
どうしよう 

歌順9番 第3席

田中きみ

カンオケのフタは
自分でしめられない
そろそろ
まわりに親切
始めようか

歌順10番

いわきやすお

私は
おんな座高市     ※座高市=ざこういち
豊穣な日本にするために
腰を落として
早苗を植える

歌順11番

山碧木 星

告白
なんかしない
恋がいい
愛は
いつか疲れる

歌順12番 第3席

岡本まさ子

みえない処に
「ひょい」がある
そこは
大事な物置き
あったことさえ忘れてる

歌順13番

町田道子

青春って
心の持ち方次第だ
ということは

青春 真っただ中!

歌順14番

柳瀬丈子

土俵際
寄って寄って
送り投げ
目指せ『横綱』
安青錦

歌順15番

赤井 登

扉が閉まると
まるで 棺おけ
エム.アール.アイ
五月蝿くて
死ねやしない

歌順16番

渡辺加代子

この知識も習慣も
誰かの
置き土産
出会った数だけ
あるのかな

歌順17番

吉野正則

道行く人の
吐く息の
白さが
際立つ
今年の師走

歌順18番

藍弥生

寄り道
道草
でこぼこ道
そんな人生も
たのしい

題詠

歌順1番 第2席

コバライチ*キコ

消印は名寄
名の無い
便りは
雪の
香りがした

歌順2番

落葉
降りしきる
寒さが
寄って来るよと
伝えながら

歌順3番

酒井映子

何気ないふうを
装って
身を寄せたのに
ついと離れる
鈍感なヒト

歌順4番

数かえる

バカガイ科「姥貝」  *姥貝=うばがい
酷い名前だよねー
凍える海で
美味しく育った
北寄貝達 大笑い  *姥貝=北寄貝の別称

歌順5番

斎藤範直

たくさんの寄せ書き
どうもありがとう
皆さんのおかげで
笑いながら
あの世へ行けそうです

歌順6番 第1席

大貫隆志

寄り付く
船のなくなった
桟橋は
ただそこにある
桟橋のまま

歌順7番 第3席

マリ子

大樹では
なかったけれど
寄り添って
生きてきたから
まぁ いいか

歌順8番

美樹

大根 白菜 春菊 葱
鱈 牡蠣 鶏肉 お豆腐
あったか湯気と
ほっこり笑顔で
冬の寄せ鍋出来上がり

歌順9番

田中きみ

こわごわ
じわじわ
近寄って
いつしか
あんな仲

歌順10番

いわきやすお

妻を亡くしたときは
寄る辺ない気持ちになりかけたが
理解に配慮そしてヘルパーさん
みんなのチカラが
三人家族を支えてくれた

歌順11番

山碧木 星

無駄と分かっても
「寄るな」を立てたい
山の麓に
海洋プレートの淵に
某国の領空に

歌順12番

岡本まさ子

きのこが
虫に
寄生するそうな
人には
寄生しないよね

歌順13番

町田道子

悩んでいるとき
困っているとき
ただ 側にいてくれる
寄り添うって
こういうこと

歌順14番

柳瀬丈子

睨めっこしましょ
アップップ!
やあ、負けた負けた
君の寄り目の
変貌には適わない *変貌=へんがお *適=かな

歌順15番

赤井 登

私の故郷は
北海道の北
名寄
空気が
旨い

歌順16番

渡辺加代子

子ども 大人 年寄りと
見た目がどう変わろうが
中身はいつだって私だ
世間に合わせるのは
表だけでいい

歌順17番

吉野正則

寒気と
寄る歳波が
手を携えて
やって
来た

歌順18番

藍弥生

寄生虫がいた!
診断ついて
ホッとする獣医師
がっかりする
飼い主さん