2019-03-26 第240回参加歌

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自由詠

歌順1番

吉野正則

いまのあたしゃ
若けぇころの
罪滅ぼしを
してる
ようなもんよ

歌順2番

大貫隆志

正しさは
人を貶める暴力だ
正しさは
過ちの暴露から
生まれるからだ

歌順3番

柳瀬丈子

AIって何?
SNSって何の事?
洪水は足元に及ぶとも
悠然と硯で墨を摩る
絶滅危惧種一匹

歌順4番

寒苦老

席をゆずる
迷う
古希すぎた
老人
でも立とう

歌順5番

観月

「男にしてくださいっ!」
議員という
肩書きが欲しい
だ・け・の
ウザすぎる懇願

歌順6番 第2席

数かえる

殼の波紋は
愛してくれた
海の刻印
いと恥ずかし
春の あさり

歌順7番

赤井 登

感動は
途切れることがない
小枝に
蕾が
ある限り

歌順8番

渡邉加代子

枯れ葉積もる林の
あちこち
小さな黄色の
タンポポ?
フクジュソウです

歌順9番

範子

春の風と
辛夷の花びらに押され   *辛夷=こぶし
散歩道を歩く
空はどこまでも
スカイブルー

歌順10番

酒井映子

捻じれ
のたうつ
大樹の枝
名札には堂々と     *名札=プレート
「染井吉野」

歌順11番

はるか

身体中に
春を入れたくて
大きな深呼吸
見えない桜木の
花びら舞う庭で

歌順12番

関口有美

道路で遊ぶ
子らの声
聞けば
懐かし
回想法になる

歌順13番 第3席

大橋克明

骨に残った
肉片まで
けそぎ取る様な
ザラついた舌がほしい
人を食うために

歌順14番 第1席

桜が
無機質に見える
春を知る
娘の
不意打ちの病

歌順15番

平澤 薫

一瞬の願い
夢 覚めないうちに
虹 消えないうちに
桜花 散らないうちに
幸せが続きますように

歌順16番

山碧木 星

いつの日か
「アノ星ニハ 人ガイマシタ」と
AIは呟くのだろうか
そのとき
地球は まだ碧いだろうか

歌順17番

田中きみ

恋人に向かって
歩く心を
詠んだ色紙
老人ホームの
展示会へ

歌順18番

藍弥生

反省はしても
後悔はするな
冬のたらは旨いが
人生のたらはまずい
父に教わったこと

歌順19番

かおる

ざらついた
心ひきずって

山菜の
苦さ甘さ

歌順20番

今井幸男

何は
ともあれ
さくらでんぶの
色艶に
乾杯

歌順21番

神原美嘉

こっそりしまっていたアルバムを
春の風がいたずらに
ページをめくる
ベールをまとった月夜は
私だけのふふふ

歌順22番

町田道子

いつのまに
空 染め始めたか

ふっ と息吹きかけると
桜色に包まれる

歌順23番

つねちゃん(欠)

研ぎすました
包丁で
削ぎおとしたい
しがらみの
錆び

歌順24番

萩原多恵子(欠)

コヒーカップ越し
華やかな香り
漂って
あの人の姿
目で追う 

歌順25番

岡本まさ子

ケイト・ブランシェット
その 頬の趣き
眼からほほへと
光年の余韻
さざなみの刻

歌順26番

高原伸夫

民意を無視する
問答無用の政治より
衆参ねじれの方が
ずっと益し      *益=ま
参院選に期待する

歌順27番

高原美智子


運動というよりも
今や 癒し
夜の水中ウォーキング
仕上げはお風呂
いつもの人たちと

題詠 「悔いる、悔」

歌順1番

吉野正則

過ぎたことなど
悔んでいても
始まらない
つべこべ言わずに
今日を生きよう

歌順2番

大貫隆志

大切なものは見えにくい
大切な声は聞こえにくい
大切な命は壊れやすい
それでも大切なものを守りたい
悔いのないように

歌順3番 第3席

柳瀬丈子

今までの歩みに
悔いはなかったかって?
泥沼に足をとられる度に
杭を打ち込んで
ここまで来たのさ

歌順4番

寒苦老

悔やむ
まえに
気づかない
ダメな
わたし

歌順5番

観月

あの朧夜に
彼を変身させておけば!
すれ違う二人に
悔やしがってる
月のうさぎ

歌順6番

数かえる

薄紙をハラハラ
剥がすよに
悔しさも
湯に溶ける
白濁の露天風呂

歌順7番

赤井 登

いつも
心の中で
懺悔はしている
ただ
飲み流しては・・いるが

歌順8番 第2席

渡邉加代子

この後悔
ひとつまみ
お取り置き
残りはお酒で
流してしまおう

歌順9番

範子

我が人生に悔いなし
たら ればを
考えればきりがなし
今が最高!
と 生きる

歌順10番

酒井映子

親の悔いなど
乗り越えて
巣立つ子の
背中を
ぽん と

歌順11番

はるか

やり直すことが
出来ないなら
悔いを抱えて
生きるしかない
訝しげな月と歩く 桜道

歌順12番

関口有美

つぶあんぼた餅
二つ目に手を出せば
過剰摂取
悔い改めよ
と 空耳か

歌順13番

大橋克明

悔し紛れに        *紛=まぎ
悪態をつく
でも これって
後味が悪い
また 飲む口実になる

歌順14番 第1席

お悔みより
安堵の
雰囲気
上回り
老いの弔い

歌順15番

平澤 薫

長いようで短い
夫婦生活 五十年
苦もあれば 楽もあり
言い尽くせない 山や坂
乗り越えて 悔いは無し

歌順16番

山碧木 星

悔しい くやしい クヤシイ
クヤシー コヤシー
コヤシ こやし 肥やし
となって
大きく育て

歌順17番

田中きみ

悔やんだ事って
あったかなぁ
今は
目の前の事しか
わからない

歌順18番

藍弥生

人生の達人は
悔し涙を
キラリと光る
ダイヤモンドに磨いて
お返ししてる

歌順19番

かおる

ため息が
見える
後悔の
模様がついている
どどめ色

歌順20番

今井幸男

悔やみ事を青空に飛ばせば
ふわふわ白雲が
ぱくっと呑み込み
修羅 修羅 しゅらら
流れていく はい終わり!

歌順21番

神原美嘉

生きるということは
後悔だらけの苦行
悩み苦しんだ数だけ
人に優しくなれるなら
頑張って虚勢を張る

歌順22番

町田道子

悔いは
あったのか
なかったのか
最期
ニマニマって 笑うつもり

歌順23番

つねちゃん(欠)

おでん屋で
一杯が
ちょうど良い
今日の
悔しさ

歌順24番

萩原多恵子(欠)

生きる喜びを
酒で味わう
しかし
飲みすぎる
そして後悔

歌順25番

岡本まさ子

後悔はしない と
人はいう
反省はするそうな
悔いるほうが
しみると思うが

歌順26番

高原伸夫

あのとき
こうしていれば
と 悔やむことばかり
だけど大事な
パートナーには 恵まれた 

歌順27番

高原美智子

原発と寄り添い
オスプレイと寄り添い
辺野古と寄り添う
幸せな日本人に
後悔は無いのだろう
その時まで