2018-05-22 第230回参加歌

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自由詠

歌順1番

大橋克明

物語りの
途中で
ポトン と
終止符を打つ勇気
これを責任という

歌順2番 第1席

山碧木 星

きれいな人が
ひとりいて
きれいな風が
はいってきます
三年四組 窓側 一番後ろ

歌順3番

平澤 薫

帆を広げ
光る海原
風の笛 風の匂い
レースの白波残し
心地よいヨッチング

歌順4番 第2席

範子

介護疲れで
夜空見上げれば
煌々と輝く三日月が・・・
そうだ
バナナを食べて元気になろう

歌順5番 第3席

可不可

この映画
予告編より
全然つまんないわ
俺達も一緒だろ
なあ、古女房よ

歌順6番

コバライチ*キコ

レタス畑で見つけたよ
この気持ちだった
重ね重ねた
青い

歌順7番

まど明かり

AIで
心もつくる?
人とロボットの
歌バトル
すぐ先のことだ

歌順8番

町田道子

日の出の
煌めき
日没の
やすらぎ
だれにでも等しくおとずれて

歌順9番

藍弥生

五感を
フル活動して
犯人探し
臨床の醍醐味
ここにあり

歌順10番

赤井 登

せやせやと
担ぎながら
飲みながら
声張り上げながら
三社祭の宮入日

歌順11番

吉野正則

辛いと思うと
すべてが悲しいし
有り難いと思えば
すべてが
楽しいのよ

歌順12番

小田明子

この香りは
正に みかんの花
暗闇の
歩みゆるめて
全身で受けとめる

歌順13番

酒井映子

永遠の愛 そんな
重いものを
五月の
この空の下
持ち歩けません

歌順14番

今井幸男

黒いベール
たくしあげれば
密んでいた過敏細胞が
蠢きはじめる
躰の奥底で

歌順15番

鮫島

もう寝よう
と言うのに
深夜勝手に
脳が
しゃべり続ける

歌順16番

はるか

これからは 家族に遠慮せず
やりたい事をやる!
と 宣言したら
今でもやってるじゃん
と 息子

歌順17番

大貫隆志

群青色の
朝が来て
寝息を立てる
君の手首に
一筋の朱

歌順18番

寒苦老

山に咲く
小さい花
ひっそり
枯れる
花もある

歌順19番

かおる

醤油の臭い
豆腐屋のラッパの音
遮られて届く陽の光
物の怪は塀から生まれる
京の路地         *路地=ろーじ

歌順20番

数かえる

熱を放つ
御輿の喧騒は
眩々と          *眩々=くらくら
溺れるような
恋に手招く

歌順21番

田中きみ

エリザベス女王
マリリン・モンロー
老母しげ は       *老母=はは
同級生
しげ早生まれだけど

歌順22番

渡邉加代子

指のささくれを
親不孝のしるしと
思うのは
心の奥が
疼くから

歌順23番

萩原多恵子(欠)

この着物に
仕舞った
思い
ひもといて
旅してみたい

歌順24番

岡本まさ子

鳥がきらう
超音波を
我ら発しているのかも
庭に
久しく鳥がこない

歌順25番

高原伸夫

あの人が
いたけど
いなくなった
歳月というもの
歳月 というもの

歌順26番

高原美智子

ジュゴンは
昔から海神さま と      *海神=うみがみ
沖縄の人
辺野古の海を潰すことは
沖縄の心も奪う

題詠 五

歌順1番

大橋克明

いまにきっと
つかまえて
つれてかえるね
ぼくのはんりょ
しばらくまっててね

歌順2番 第1席

山碧木 星

濡らしてみたいな

五月の雨
君の透明のレインコートを
なぞっていく

歌順3番

平澤 薫

鍵盤の上を
跳ね踊る
鍛錬された五本指
奏でるメロディー
愛の喜び

歌順4番 第2席

範子

四の五の言わないで
真実を
語りなさい
あんたも あんたも
あんたもだよ

歌順5番

可不可

五線譜なんて
いらない
ラプソディな
私の人生
だから ごめんね

歌順6番

コバライチ*キコ

心地よい
五七のリズム
なぞるのは
日本人の
こころ模様か

歌順7番

まど明かり

五感を
抜けだし
第六感も飛びこえて
第七感界に
遊ばないかい

歌順8番

町田道子

一か八か
最後のチャンスに
かけてみる
成功するか否かは
五分五分

歌順9番

藍弥生

愛には程遠い
苦しいほどの
存在感
五感は容赦なく
動き出す

歌順10番

赤井 登

何がいい
五月晴れ
空と
風との
音がする

歌順11番

吉野正則

頭蓋骨に響く
スマホのバイブ
パッと飛び起き
深呼吸五回
今日一日のはじまりでぃ

歌順12番

小田明子

主婦業から
解放されて
上り電車に乗る
午後五時の女
行き先は麹町

歌順13番

酒井映子

四の五の言わず
謝りゃいいのに
人の気持ちがわからない
成績オール5の
優等生

歌順14番

今井幸男

今日は
ちょっと長めの
色白の
五本の指に
弄ばれている

歌順15番

酒井映子

三十五年連れ添って
やっとわかった
あんたは アホ
息子も アホ
孫も アホ

歌順16番 第3席

はるか

五体満足で
不自由に生きる人
五体不満足で
自由に生きる人
生き方は 自分自身が決める

歌順17番 第2席

大貫隆志

野口五郎が好きだけど
バーモントカレーを
買いました
それほどに
寂しかったのです

歌順18番

寒苦老

歩く
霧中
五里
夢中
歩く

歌順19番

かおる

0.5°の
熱の差が
私から
熱を奪う
温めてあげる

歌順20番

数かえる

たかが五年
寝起きしていた
君との月日も
無駄ではなかった
五十五歳の誕生日

歌順21番

田中きみ

五つを保つの       *五=いつ
意味が込められた
五保さんは        *五保=いほ
一つの事だけ       *一=ひと
天才です

歌順22番

渡邉加代子

隣の席の
ハッピーバースディ
周りのみんなも拍手
五才の子の
幸せ分けてもらいました

歌順23番

萩原多恵子(欠)

みちたり
ひいたり
五分五分の関係が
今の私に
心地いいのです

歌順24番

岡本まさ子

5階以上だと
もう
地球に居るとは
思えない
わたし

歌順25番

高原伸夫

山手線には
変な駅名がいっぱい
高田馬場とか
鶯谷とか
五反田って な〜んだ?

歌順26番

高原美智子

ランドセルが
あっち向いたり
こっち向いたり
三々五々
下校の子どもたち