2018-06-26 第231回参加歌

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自由詠

歌順1番

かおる

六月の
水の街
さびれた店に
手入れのいらない
色褪せた造花

歌順2番

寒苦老

見ざる
言わざる
聞かざる
初心に
もどれ

歌順3番 第3席

田中きみ

葬式に向かう
婆さまたちの
祭りに行くような
明るい笑顔
写真展の一枚

歌順4番

今井幸男

夏の風物詩といえば
ピンヒールサンダルの
アンクルストラップ
とネイルの ひそひそ話
今年は聴いてみてね

歌順5番

小田明子

野菜売場で
キャベツの山を見た時
高原をおもう
緑の風をおもう
その中に身をおいてみる

歌順6番

鮫島

酔いつぶれ
目を覚ましたら
歌の女神が来た来た来た
ハハハ
明日の一席は 私のものだ

歌順7番

関口有美

お向かいに
わらじを脱いだ流れもの
黒いかっぱを翻し     *翻=ひるがえ
子育て済めば
ごめんなすって

歌順8番 第1席

酒井映子

人ひとり
抹殺してみる
あの人が私にとって
どんな存在なのか
解らなくなったので

歌順9番

渡邉加代子

この一枝だけ
もっと高くと
新芽を伸ばす
違う景色が
見えるといいね

歌順10番

つねちゃん

ジャックラッセルの
「クッキー」に
朝から振り回される
一日の始まり
ぐったりの飼い主

歌順11番

はなちゃん

久しぶりの身体検査
三センチ縮んで
三キロ増える
人体の謎か?!
なんでえ???

歌順12番

藍弥生

熱気球に
夢の種のせて
枠を越えて
どこまでも
飛ばそう

歌順13番

はい 来ましたよ

いきなりの
のうぜんかずら
夏を告げ

歌順14番 第2席

青木栄子

共に生き
悲しみも歓びも分かちあう
寄り添い人は
自分自身と気づく
旅の中

歌順15番

三根政信

走る
知らない道を
どこに繋がっているか
ワクワクする
そしてたまに道に迷う

歌順16番

町田道子

こんなところに
身を
潜めていたんだね
香りをたどれば
くちなしの花 六月の雨上りに

歌順17番

吉野正則

昼間は
快晴だったのに
夜更けになったら
空気は重く
窓の外は点滴の音

歌順18番

大橋克明

魅力とは
鬼に成りそこねた女が
思いっきり
拗ねた姿
女の情念をいう

歌順19番

赤井 登

もう
こんなにも
過ぎてと感じる
六月という
季節模様 

歌順20番

範子

公園で
深呼吸
私を抱きしめるように
近づく
白い夏雲

歌順21番

山碧木 星

そうだよね〜 と
つい 合いの手を入れる
なにが
そうなのか
分かっていない

歌順22番

岡本まさ子

巣立ちの日だったか
小さな羽で
車の前を飛ぶ
ハクセキレイ
まるで 蝶

歌順23番

高原伸夫

「外交のアベ」ではなくて
単なる「外遊のアベ」
式典とバラまきばかり
実りある交渉は
見たことがない

歌順24番

高原美智子

きわどい反則
一発でレッドカード
退場だ
国会議員も
こうあるべきだ

題詠 熱

歌順1番

かおる

掌に置かれた

溶かされていく
熱を帯びた
眼差しに耐えかねて

歌順2番

寒苦老

きよく
正しく
美しく
熱い心
忘れない

歌順3番 第1席

田中きみ

熱情が道連れ
となれば
どこにでも行ける
思いの強さで
飛んで行く

歌順4番

今井幸男

あの亀裂にも
日傘を差しかけて
あげたいなあ
熱気で崩壊しそう
なんだもん

歌順5番 第2席

小田明子

昔と同じ
熱く語る友
口調って
変わらないのね
元気をもらって帰る

歌順6番

鮫島

あなたが噛んだ
お尻が痛い
きのうの夜の
お尻が熱い
そっとくちびる、、、、

歌順7番 第3席

関口有美

熱りをさますように   *熱=ほて
水を飲む
ニガさはいらない
わかれの
あとは

歌順8番

酒井映子

ゴォ〜ル
一億人が熱くなる
大地も熱くなる
さあ
地熱発電だ

歌順9番

渡邉加代子

お腹が痛い
熱もあるかも
これってたぶん・・・
大人になっても
イヤイヤ病になるんだね

歌順10番

つねちゃん

アスリート達の
半端ない
情熱が一ツになり
日本列島を
感動が走りぬける

歌順11番

はなちゃん

熱いだけなら
許される
臭いが加わったら
許しがたい
と言う息子も40歳

歌順12番

藍弥生

柔軟な心と
情熱で
のぞめば
逆境も
チャンスになる

歌順13番

花に だんごに
うんちく 語れる
若人達よ
ほんとの恋にこそ
熱くあれ

歌順14番

青木栄子

爽やかな笑顔
燃える青春
迸るパッション
若い人みて顧みる我
半分は、熱い。

歌順15番

三根政信

熱が冷める
熱は冷める
熱を冷ます
そしてまた
熱を上げる

歌順16番

町田道子

誰にでも
潜んでいる
熱情 というもの
一瞬のためらいは
その熱量を 加速する

歌順17番

吉野正則

最近
たるんでるぞ
もっと
もっと
熱くなれッ!!

歌順18番

大橋克明

熱水鉱床を
住み処とする
甲殻類と
目無し魚は
何故そこに住む深海の神秘

歌順19番

赤井 登

線と点との
戦いに
なぜか
今宵も
熱中症

歌順20番

範子

熱狂している
テレビを消し
アガサクリスティーを読む
こんな夜が
あってもいい

歌順21番

山碧木 星

辛苦のとき
きまって
その意味を見いだそうとする
熱く
生きたいのだろうか

歌順22番

岡本まさ子

生きたあかしを
閉じ込めて
熱情は
鎮もり
琥珀 透き通る

歌順23番

高原伸夫

初めての入院ベッドは
のんびり休息の場
深夜目覚めると
ワールドカップ観戦で
サッカー熱が急上昇

歌順24番

高原美智子

子供たちの
熱気で
プールの温度が上がりそう
水泳教室の
激しい水飛沫