題詠(「器」)

2019-12-17開催(麹町)/第249回参加歌 歌順16番

想いを湛えている器
ふー
っと
息吹きかけると
零れ落ちそうになる

町田道子

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7件のコメントがあります

コメントありがとうございます。
器にはいつも想いを湛えていたいなと。
秘めたもの、たのしみなもの、辛いもの
いつもギリギリまで湛えているような器が
いいなと、ふーっとの一息で零れ落ちそうに
なるところで生きていたいなという思いがあります。

まちだ道子

2020-01-26

そのギリギリなところが一番、力がいって、強くて、しかも色っぽいです(後がなくギリギリやから)
人はそこに惹かれると思います。

かおる

2020-01-20

いけません、零しては。
フーと、息するのは、呑んだ後が好いですよ。

山碧木 星

2020-01-17

ほんの些細なことで零れそうになる器。
ぎりぎりのところで保たれているんですね。

「器」を詠んで秀逸。

しの

2020-01-16

        《1》
表面張力で器の縁から盛り上がってる想い
透明なのだろうか、それとも微かに色がついているのだろうか
光の波に煌めき、微かに揺れている

零れてしまったら、この美しさは終わってしまうだろう
でも、息を吹き掛けたい衝動にも駆られる
零れる情景も見てみたい、
零れた先も確めてみたい…

今井幸男

2020-01-15

        《2》
知らぬ間に外圧で零れるなら
自分の息で…

私は歌会で、コメントを考えてから点を入れることが多いのですが
この歌には、コメントを考える前に ☆☆☆ 点を入れてました

「想い」だからか 手前勝手に以上のような鑑賞をしましたが、
もしかしたら、辛い想い?

今井幸男

2020-01-15

想いの表面張力か、 零してしまえば楽になるかもしれないが、
取り返しのつかないことだってあります。
湛えてこそ美しいってありますね。この詠者はその美しさを
一番よく知っているお方ではないかしら。

せきゆみ

2020-01-15

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