自由詠

2019-07-23開催(麹町)/第244回参加歌 歌順12番

錆びた夏を
縫うように
鉛色の鰻が
身を曲ねらせ
暑中を探す桶の中

数かえる

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7件のコメントがあります

お褒めのコメントが多い中、辛口で申し訳ないけど
どこかをピリッと活かすために、他を抑えた言葉にしたほうがいいように思います。
どこをとっても表現が濃厚なので。

しの

2019-08-19

いつか鰻は絶滅危惧種となり、唾を飲み込みながら
この歌を思い出す日が来るのでしょうか。
桶の中の鰻、私の心は、夏模様〜♬
★★

山碧木星

2019-08-11

多湿な桶のなかにいるような長い梅雨
鉛色の気分、感極まり錆び付くような心持ちにもなる
異常な梅雨のなかにいる人間の気分を
実に巧く鰻に仮託しているなあと思い
☆☆☆

でも、当の鰻が縫うように体をくねらせているのは
土用の丑の日には裂かれてしまう我が身を
縫う練習しているんだろうなあ…

今井幸男

2019-08-06

このお歌の五行に感心しました。あかいさんの仰るように、かえるさんの独壇場です。

せきゆみ

2019-08-06

上手いなぁ。錆びた夏、が好きです。
しかも縫うように。ピッタリですね。

かおる

2019-08-05

ウナギが暑中を探すとは…かえるさんの独壇場ですね。

あかい

2019-07-31

錆びた夏と鉛色の鰻。
桶の中で身をくねらせる鰻は、暑中を捜している!
5行すべての表現が、スゴイ発見です。

重苦しい雲に抑え込まれていた七月、
これこそ錆びた夏で、鰻も暑中を捜すでしょうね。 ☆☆

映子

2019-07-27

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