題詠(「緑」)
2019-04-23開催(麹町)/第241回参加歌 歌順13番
新緑に後を託して
散り落ちた
桜蕊 *桜蕊=さくらしべ
樹下を
枯紅色に染める
5件のコメントがあります
使われている漢字が
すべていいです!!
花びらを散らして はい お仕舞い
が潔くてカッコいいのに
なんで未練がましく桜蕊を降らすんだろうと
不粋な私は
落ちている桜蕊を目にすると思ってしまうのですが
潔く成りきれない桜の未練がましさが
「枯紅色」に表れているようでいいなあと思いました
ドラマとしては未練がましさも必要なのでしょうね…
花が終わる頃、桜の木を見上げると蕊の紅色で染まっています。
蕊の字はなぜ、草冠の下に心が三つなのだろうと、毎年思うのです。
雄しべ、雌しべ、もう一つの心とは?
私も「枯紅色」が言い得てぴったりと思いました。
枯紅色に染める ってのがいいです!
ただの紅色だったら、やがて朽ちて土に消えていくものとしては美しすぎる。
桜蕊、俳句や短歌ではここまで盛り込めない。
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