題詠(「緑」)

2019-04-23開催(麹町)/第241回参加歌 歌順13番

新緑に後を託して
散り落ちた
桜蕊          *桜蕊=さくらしべ
樹下を
枯紅色に染める

酒井映子

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5件のコメントがあります

使われている漢字が
すべていいです!!

まちだ道子

2019-05-20

花びらを散らして はい お仕舞い
が潔くてカッコいいのに
なんで未練がましく桜蕊を降らすんだろうと
不粋な私は
落ちている桜蕊を目にすると思ってしまうのですが

潔く成りきれない桜の未練がましさが
「枯紅色」に表れているようでいいなあと思いました

ドラマとしては未練がましさも必要なのでしょうね…

今井幸男

2019-05-06

花が終わる頃、桜の木を見上げると蕊の紅色で染まっています。
蕊の字はなぜ、草冠の下に心が三つなのだろうと、毎年思うのです。
雄しべ、雌しべ、もう一つの心とは?

山碧木星

2019-05-05

私も「枯紅色」が言い得てぴったりと思いました。 

せきゆみ

2019-05-04

枯紅色に染める ってのがいいです!
ただの紅色だったら、やがて朽ちて土に消えていくものとしては美しすぎる。
桜蕊、俳句や短歌ではここまで盛り込めない。

しの

2019-05-03