自由詠

2019-02-26開催(麹町)/第239回参加歌 歌順2番

真夜中の暗闇
静けさを
手なづけて
漂う
ヒヤシンス

かおる

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5件のコメントがあります

ヒヤシンスは、その姿を楽しむというより香りを愉しむ花かもしれません。
瞼を閉じると冴えていく嗅覚と聴覚。
漆黒の闇の中、香りが生き物のように揺蕩い、妖しい気分にさせたのでしょう。

山碧木 星

2019-03-08

ヒヤシンスと言う名には静けさと言う言葉が似合いますね。 3行目の比喩が花の意志のようで新鮮でした。

せきゆみ

2019-03-08

  静けさを
  手なづけて
この2行は巧い。 

ヒヤシンスのあの青は、静けさに同化しているようにもみえますね。
闇の中に、その香りだけで存在感を主張している。

映子

2019-03-08

あの存在感のある花は何もかも手なづけてしまいそう。
しかも華やかな香りを放ち、暗闇のなかでも女王はここよとばかりに咲いている。

しの

2019-03-07

「ヒヤ」も「シン」も「ス」も、語感に温かさはない、
群れて咲くので、クールビューティとも言い切れない

小さな花を むしりとって
水に浮かべたらどうなるんだろう
41℃のお湯に浮かべたら…
薫りに変化はあるのだろうか

暗闇のなかで付き合う花としては、
それなりの趣があるような気がする
☆☆

今井幸男

2019-03-06