題詠（「冷」）
2019-01-22開催（麹町）／第238回参加歌 歌順18番
土手に咲く
ネコヤナギのビロード
あなたのやわ肌想い
冷たい指でそっと撫でる
爪の先から春になる
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ネコヤナギの膨らみは、春の予感。
指の先も良いけれど、舌の先からも春を感じたい。
ネコヤナギの ふわふわな花穂を見つけると
私も 撫でたくなります
後３行の「やわ肌」「指」「撫でる」「爪の先」などの道具立ては、
まるで官能歌
春の到来は、確かに官能的ではありますね
「あなた」は、猫かな？
爽やかなネコヤナギの描写から
すーっと官能チックな世界に引き込まれていく感覚が心地いい
☆☆
爪の先から春になる
このフレーズだけで歌が歌らしい佇まいになりますね。
ここを活かすための前４行の運びであればさらに良かったと思います。
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