題詠(「捨てる」)

2018-11-27開催(麹町)/第236回参加歌 歌順6番

破れた夢の 欠片  *欠片=かけら
捨てられず
抱いている
その未練が
魅力でもある男

酒井映子

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7件のコメントがあります

過去の翳をうっすらと感じさせる人・・・
これは意外に難しいです。
読み手のセンスと広くて深い眼差しもあるけれど、消せない翳ねえ。
これからの人生でつくられるものでもないし・・・

山碧木星

2018-12-21

様々な角度からのコメント、面白いです。
ありがとうございました。

この人は、欠片を抱いているだけで、
それを取り出して眺めたり、果たせなかったことの言い訳したりなど、
未練がましくはしないのです。

過去の翳をうっすらと感じさせる人って、いいなぁ〜と。

映子

2018-12-20

自分にないものを
魅力に感じることなのでしょうか。

まちだ道子

2018-12-18

未練をも魅力にしてしまう男。
新しい男の見方を教わりました。

かおる

2018-12-09

破れた野心の欠片は、たぶん鋭角
それが心に刺されば痛い、でも抱き続ける
傷口から分泌する粘液で包まれ、やがて欠片はバロック真珠になる
それも一つの快感、
タフなチャレンジャーの抱えるM性を感じるが…

それを魅力と感じるのは母性なのだろうか…
それとも、バロック真珠が放つ妖しい光が魅力なのか…

今井幸男

2018-12-07

人生の先輩、男を見る目が深いです。
長い付き合いであればあるほど、その人の過去のことまで
遡って知っている。
そこまで受け容れる寛容な心を感じます。

しの

2018-12-06

なにか壮大な夢に破れたのかな・・・それを知っている感じ取っている作者がそれを未練などと言わず、
魅力としている事に、男も人間も良く知っている人の言葉だなと思いました。

せきゆみ

2018-12-06

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