題詠(「捨てる」)
2018-11-27開催(麹町)/第236回参加歌 歌順6番
破れた夢の 欠片 *欠片=かけら
捨てられず
抱いている
その未練が
魅力でもある男
7件のコメントがあります
過去の翳をうっすらと感じさせる人・・・
これは意外に難しいです。
読み手のセンスと広くて深い眼差しもあるけれど、消せない翳ねえ。
これからの人生でつくられるものでもないし・・・
様々な角度からのコメント、面白いです。
ありがとうございました。
この人は、欠片を抱いているだけで、
それを取り出して眺めたり、果たせなかったことの言い訳したりなど、
未練がましくはしないのです。
過去の翳をうっすらと感じさせる人って、いいなぁ〜と。
自分にないものを
魅力に感じることなのでしょうか。
未練をも魅力にしてしまう男。
新しい男の見方を教わりました。
破れた野心の欠片は、たぶん鋭角
それが心に刺されば痛い、でも抱き続ける
傷口から分泌する粘液で包まれ、やがて欠片はバロック真珠になる
それも一つの快感、
タフなチャレンジャーの抱えるM性を感じるが…
それを魅力と感じるのは母性なのだろうか…
それとも、バロック真珠が放つ妖しい光が魅力なのか…
人生の先輩、男を見る目が深いです。
長い付き合いであればあるほど、その人の過去のことまで
遡って知っている。
そこまで受け容れる寛容な心を感じます。
なにか壮大な夢に破れたのかな・・・それを知っている感じ取っている作者がそれを未練などと言わず、
魅力としている事に、男も人間も良く知っている人の言葉だなと思いました。
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