題詠(「捨てる」)
2018-11-27開催(麹町)/第236回参加歌 歌順1番 第2席
蛇は
脱ぎ捨てた
自分の殻に
何の興味も示さない
生まれ直したのだから
5件のコメントがあります
ふと弟の愚痴を思い出しました。
「新しいのはいつも兄貴だけ。俺はお下がりばかり」
そうだ、兄貴は脱皮したセーターなどには目もくれず、弟の思いを知る由もなく
意気揚々と学校で友達に自慢していたのかもしれません。
きっぱり感がいいですね。
こうありたいものです。
まだまだ煩悩がある私です。
早く、脱ぎ捨てた自分の殻を蹴飛ばしたいです。
いや、まずは脱ぎ捨てねばです。
子供の頃、蛇の脱皮殻を見つけると嬉しかった
大人も、金運の為に蛇の脱皮殻を財布に入たりする
人間は、自分が脱ぎ捨てたものばかりか
蛇本人は興味のない脱皮殻にまで興味をもつ
前進するのみで後退はしない蛇は不退転の象徴のよう
せめて、自分の意思で脱ぎ捨てたものには執着せずに
前進したい…
脱ぎ捨てたものに未練を抱いたり特別な意味を意識したりするのは人間。スカッと言い切って
いて気持が良いです。特に5行目に惹かれました。
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