自由詠

2018-08-28開催(麹町)/第233回参加歌 歌順13番

グラスに
かけた息
形となった
不安なきもち
消えた

萩原多恵子

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3件のコメントがあります

不安って得体がしれないから不安っていうものなんですね。
ふっとグラスに息をかけてその息がふわっと形になる
それだけで
不安なきもち
消えた
心細さは消えたのでしょう、素敵な歌ですね。

まちだ道子

2018-09-13

グラスを白くしたのは作者のため息か、それを不安の気持の具象とし、
元の透明なグラスに戻った時に、不安も消えた、とした感性がとてもいいなと思いました。

せきゆみ

2018-09-06

不安になるのは、はっきりとした形が見えないから
形が明確になれば不安は安らぎ、
不安は吐露すれば薄らぐという気もします

息を吹きかけるという行為が不安の吐露の疑似行為になったのかな
息がグラスに作った形が、不安の原因を明らかにする代わりをしたのかも

疑似体験で不安解消ができたんですね…

今井幸男

2018-09-05