自由詠
2018-06-26開催(麹町)/第231回参加歌 歌順1番
六月の
水の街
さびれた店に
手入れのいらない
色褪せた造花
7件のコメントがあります
六月は雨、うっとおしいけれど瑞々しさに魅かれる季節。
対比してのさびれた店、色褪せた造花にすっかり沈みこんでしまった
人の心が伝わってきて魅かれます。
こうした元盛り場だった所が増えています。 5行目がきいていると思いました。
車で走っているときに、急に朽ちかけた廃屋が現れて、
ビックリすることがあります
そう、『びっくりドンキー』の外装です
色褪せた造花をアンティークとして鑑賞して楽しむような
マニアが多勢いると
この店も繁盛するんでしょうけどね…
みなづき(水の月)の街に色褪せた情景
行列の店よりは詩情を感じる…
爽やかな五月の風が消えて、六月は雨・・・
外の紫陽花は、その水をたっぷり吸い込んで輝いているというのに
褪せた造花は、虚ろにそれを眺めている。
そんな想像もできそうな水の街の歌。
水の街 とは水郷をイメージします。かつては風情のある水辺の街だったのかもしれず・・・
今は訪れる人もなく、カタチばかりの花が飾られている。造花の色褪せたのほど悲惨なものはありません。いっそ無い方がいいくらい。
高齢化、過疎化にともなって、水の街の様子が枯渇していく様を重ね見ます。
sino
「六月の/水の街」に「さびれた店」という対比がいいでですね。
六月 と言ったのも効いています。雨の降り続く街なのです。
重ねるように「色褪せた造花」。この店のさびれ方がこれでもかと、迫ります。
なんの店なのでしょう。
私の、今月のイチ押し歌 です。
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