自由詠
2018-05-22開催(麹町)/第230回参加歌 歌順17番
群青色の
朝が来て
寝息を立てる
君の手首に
一筋の朱
8件のコメントがあります
道子さま
寝息も、一筋の朱も、命の印。
何があっても時は止まらず、そしてまた朝が来る。
生きていてくれて、ありがとう。そんな気持ちの歌かな?
今井さま
戸の隙間から差し込む光もいいですね。
私の家も、あちこちから光が差し込む家でしたよ。
天井にもしみがたくさんあって、病弱な私はその模様をずっと見ながら過ごしていたように思います。
私は、一筋の朱を戸の隙間から差し込む朝の光かなと思ってしまい、
リストカットの痕だとは思い浮かびませんでした
子供の頃、あちこちの隙間から光が差し込む あばら家に住んでたからでしょうね…
歌の鑑賞も読み手の生育歴に左右されてしまいますね
リストカットも生育歴が違っていれば回避できたのかな…
山碧木様
コメントありがとうございます。
そして、もはや使えなくなってしまった名称、はだいろ。
君の手首に
一筋の朱
ドキリといたしますね、そうなのかな・・・
いろいろ思いますが、懐かしい群青色と朱と
目に鮮やかでひかれました。
しのさま
ありがとうございます。
これまでに、いろいろの方から伺ったお話の断片を結んで作った歌ですので
そのままのリアルではありませんが、
ある種の普遍性をおびてくれればいいなと願って作りました。
群青色。懐かしい色の名前。クレヨンの色。
隣に、はいいろ、ふかみどり・・・遠くにだいだいいろ、おうどういろ。
一筋の朱が刻まれていた はだいろは、もう消えてしまった。
一筋の朱 それだけで何のことかわかりますね。
群青色と朱の対比が歌を美しくしていますが、詠われた内容の重さは作者しか知り得ない。
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