自由詠
2024-02-27開催(麹町)/第299回参加歌 歌順28番 第3席
冬空を
惑う星ぼし
自転して 公転する
その孤独
とてつもなく
8件のコメントがあります
実体験から生まれたお歌の迫力のようなものを感じました。
コメントを堪能いたしました、素晴らしい
夜中の星空観測ツアーでこういう歌が生まれるのですね、楽しみました。
まのさま
高評をいただきありがとうございます。1月に入笠山に行き、夜中の星空観測ツアーに参加しました。ブルームーンの晩です。雪の上にマットを敷いて寝転がり、冬の大三角はもちろん冬のダイヤモンドもくっきり見えたその漆黒の空の彼方に、自らは光を放たない惑星の存在を感じたのです。→
→自分の速度で自転しながら、太陽の回りを巡る不規則な動きをする星ぼしを、平安時代は不吉な星=惑う星と呼んだのですと、星のソムリエ(宿のオーナー)が。途端に、そうした惑星たちがどんなに孤独にこの銀河系に浮かんでいるんだろうと感じたことからこの歌が生まれました。
いわきさま
惑う星は惑星なので光らないし、流れないのですが、まさに耀く星が抱える寂寥感を感じていただけてよかったです(^^)
①《自転して/公転する》は「自転しながら公転する」という先行例的フレーズがあったようにも
感じますが、《公転》という関係性を見つめながらも互いの距離が生む《孤独》へと結び、
かつ5行目の《とてつもなく》で、自身の日常の隙間に感じた寂しさや孤独感など
②小さなものと
昇華されておられるよう。
冬の星・スバルを連想しました。
流れる、光る星にある種の寂寥感を汲み取りました。
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