自由詠
2023-03-28開催(麹町)/第288回参加歌 歌順4番
渇きを
癒すかのように
桜
水面へ
その襦袢 濡らして
4件のコメントがあります
しの様、今井さま
久しぶりに千鳥ヶ淵に足を伸ばすと、三本の桜が水面まで枝を伸ばしていました。
堤に広がる桜色の妖しさ、それは水を求める生き物のようでもあり、
どなたかの衣のようでもありました。
普段着物と親しくないので「襦袢」がすっと入ってこないというのもありますね。
長襦袢ならどうかなとか、いろいろ想像して可笑しかったです。
しのさんや今井さんのようなコメントに行く前に躓いた麹町でした
強めの風に揺れる桜花は桜色の半襦袢に桜色の裾徐けで
阿波おどりを踊る快活な乙女のよう。
赤い鼻緒に白足袋、白い裾徐け、白い半襦袢で踊る
大人チックな阿波おどりもいいけれど…
う〜ん、襦袢って水に濡れると透けてしまいはしないのだろうか…
そうなら ドボンと落ちてしまえ、などと私は思わないけど…
川面(水面)にかかりそうなほど枝を伸ばした桜を女人に見立てたのでしょうか。
襦袢もいろいろですから、敢えて肌襦袢とか長襦袢とかせずに〝襦袢〟とされたのでしょう。
いずれにしても人に見せない(見えない)衣を濡らしている奥ゆかしさ・・・桜さんという女人。
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