自由詠
2022-11-22開催(麹町)/第284回参加歌 歌順5番
溝穴と丸穴
今宵はどちらを使おうか
錫箔の包みを *錫箔=すずはく
そろり はだける
裁縫箱の前
7件のコメントがあります
しの様
コメントありがとうございます
《1》
私も会場へ行ってお会いしたかったですが、虎の穴からの脱出には
もう少々時間がかかりそうで…
縫い針という語を出さなかったのは、多少エロティックな雰囲気を
味わっていただいたあと裁縫箱で気づいてもらったほうが
楽しい鑑賞になるかなと思いまして…。
《2》
紙と錫箔で二重に包まれた縫い針は、
居住まい正して縫い物をする着物姿の女性のイメージと重なりました。
プラケース入りの物の中にも、様々な針が扇状に並べられたりしていて
ミニミニ刀剣展のような趣があるものもありますね。
私にとっては縫い針は 縫う道具というよりは愛でる対象ですかね…
会場で作者コメントお聞きしたい歌でした。
一読、何か難しいことを詠っている歌かと思いましたが、ほどなく「針」のことと
わかりました。今は百均などで手軽に買えるものはプラスティック容器に入っていますが、
京都の老舗「みやす針」ならこのような包みに入っているはずです。(続)
あれは錫だったのですね~
確かにペラペラではなくしっとりと存在感のある銀色の包みでした。
恭しく二重に包まれ、右→左→と開ける所作は着物をめくるような
色っぽさがありますね。てっきり女性の歌かと。
さすが今井さんでしたか。
せきゆみ様
コメントありがとうございます
《1》
母の裁縫箱の引出しを開けると紙と錫箔で二重に包まれた
縫い針が出てきました。
錫箔はアルミホイルなどに比べると たおやかで繊細なんだけど
古くなって ぼろぼろにな
っても防錆効果があるというのが魅力的。
そろり はだけたくなってしまいます…
《2》
縫い針も単純な形で違いといえば長さと糸通し穴の形くらいですが
なんだか日本刀に近い魅力を感じるのです
そう エロティシズムも籠めました。感じ取っていただけて嬉しいです
あたたかな直向きさには何処かにエロティシズムが潜んでいる
気がするのです
エロティシズムは生命感に通じるからですかね
このお歌は女性のお歌と思いこんでましたら今井さん!その昔 私も裁縫をしていた頃をなぞるような
描写、少しエロを感じさせるところは やはり今井さんかなぁ~。
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