題詠(「再び、再」)

2021-06-22開催(麹町)/第267回参加歌 歌順31番 第3席

透明な純情を
踏みつけた
入道雲よ
麦は強くなる
再びの 夏

数かえる

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10件のコメントがあります

多くのコメントありがとうございます。透明な純情と麦はThe★青春です。抗えない状況の象徴を入道雲に例えてみました。
とにかく傷の多い理不尽な青春時代を過ごし、いつの間にか「強い女」のレッテルを貼られる始末。
惚れた男達にはコトゴトク振られましたが、この人生とても気に入ってます。

数 かえる

2021-07-11

踏みつけられて強くなる麦の本領を見たか!青々とした麦の匂いが立ち上っているようです。

せきゆみ

2021-07-05

入道雲は美しい空をあっという間に覆ってしまいますけれど
覆われれば覆われる程、邪魔されれば邪魔されるほど強くなる
ものあるんですね麦でも人でも。

まちだ道子

2021-07-05

        《1》
純情を蹂躙した入道雲よ
わたしは踏まれて強くなる麦だ
という矜持の歌として読みました

透明な純情は、一見純情には見えないでしょうが純情なのよ、
あるいは純情な部分もあるのよという思いでしょうか

純情と強さは一見 相反するような気がするけれど
共存することもありますね

今井幸男

2021-07-03

        《2》
むしろ、粋がった強面より純情の方が強いかも

入道雲が様々な事象や人間にも置き換えることができるのもいいなあと思いました
身近なところでは、二回目の夏を迎えた新型コロナウイルスかなとも思えますが
そう思わせておいて、実際は もっと心に近いところの事象を詠ってるのかな…
☆☆☆

今井幸男

2021-07-03

一行~三行までの発想が面白い。そして四行~五行への転回がとっても
素敵でした。本日の最高でした。

大橋克明

2021-07-01

《透明な純情》の持ち主は、《麦》ではないように読みましたが…。

ま のすけ

2021-06-30

透明な純情を踏みつけた入道雲に麦は強くなるのですね。

いわきやすお

2021-06-29

踏まれて強くなる麦に何か希望を感じました。

大島健志

2021-06-29

1~3行目に描かれた
《透明な純情を/踏みつけた/入道雲》の情景が、
まさに入道雲のように様々に妄想を掻き立ててくれます。
とは別に《透明な純情》の修辞がとても美しく感じます。

ま のすけ

2021-06-29

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