題詠(「再び、再」)

2021-06-22開催(麹町)/第267回参加歌 歌順20番

再び
会うことが叶ったとしても
あの
初々しい風の下には
もどれないのだ ね

町田道子

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3件のコメントがあります

5行目の ね が効果的です 一文字の意味が深い。
これからどんな風の下にて会えるのか…風も知らない。

せきゆみ

2021-07-05

初恋でしょうか。初々しい風に惹かれた

高原美智子

2021-06-29

5行目の《もどれないのだ》と《ね》の間の空間が、
「戻れたら」という希望願望と「戻れない」という自覚や認識との距離でもあり、
「戻ることが可能だった」頃と現在との時間的距離でもあるように感じます。
それでも最後の《ね》に0.1%の希望を掛けている儚さと美しさとが感じられました。

ま のすけ

2021-06-29