題詠(「始める、始」)

2021-01-26開催(麹町)/第262回参加歌 歌順29番 第1席

始まりは雨音
透明な ため息が
微かに聞こえた
傘のない 僕と
傘のない 君と

数かえる

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11件のコメントがあります

「始まる」にモガイテ4~5時間・・・いつの間にか高校時代にワープしていた私。
退屈な授業、抗えない支配の窮屈に辟易する毎日。すぐ傍で聞こえたタメ息は
きっと同じ思い。微かに動いた2人の距離感を切り取ってみました。
素敵なコメントの数々、ありがとうございます。すごーく嬉しいぃ!!

数 かえる

2021-02-21

芝居に喩えればどんな演出で物語が展開してゆくのだろうと、わくわくの観賞です。
しっとりとした仕上がりが素敵です。

せきゆみ

2021-02-19

こんな静の世界に憧れます。
なにが始まってもよろしいのではないでしょうか・・・

山碧木 星

2021-02-17

ほんとうに情感あふれるいい歌ですね。
傘のない僕と
傘のない君と
透明なため息の中で
どう物語は展開していくのでしょう
自由詠の歌との対比がまた興味深いです;

まちだ道子

2021-02-12

物語のプロローグでしょうか。雨音とため息。静かに透明に空気が動く。
傘(守るもの)のない僕と、傘(守るもの)の君。守られない二人の雨の意味とは?
別れを含んだ予感のように読みました。
☆☆☆

かおる

2021-02-07

情感のあるいい歌ですね。

物語りは後ろから解かれていく。
傘のない二人が、いつの間にか、ため息が微かに聞こえるほどの位置にいる。
始まりは雨宿り、今も雨が降っている・・・

もしかしたら「傘がない」というのは、
守ってくれるもののない二人ということかも。

ステキです。☆☆☆

映子

2021-02-07

傘が無いという飢餓感からは
相合い傘で始まる温かな物語よりも
尖鋭的でエキセントリックな官能シーンが生まれるだろう
と予感させるワクワク感のあるプロローグですね
と思ってしまうのは私だけだろうか…

今井幸男

2021-02-06

恋歌としては上々の出来ですね。
1~3行のさわりの部分がとても良い。
そして4~5行のリフレインがすごく効果的です。
五行歌を書きなれた方ですね。うまいー

大橋克明

2021-02-05

この五行の先の人生はどういう人生なのか、
終わらない世界へ詠み人をみちびくようで
見方が新しいものになる五行歌です。

つねちゃん

2021-02-05

それでそれからどうしたの?

柳瀬丈子

2021-02-04

何も持っていなかった二人、この人だけいれば、と。

田中きみ

2021-02-04

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