自由詠
2020年 年間総合第1席
2020-11-24開催(麹町)/第260回参加歌 歌順7番 第1席
眠っちゃ
いけない
埠頭のキリンは
月のない
夜に歩く
11件のコメントがあります
大島さま
ありがとうございます。
このキリンは夜街を歩いて、子どもの悲しい夢や悪夢やらをクレーンでつり上げてくれるのです。
映子さま
あのクレーンは世を忍ぶ仮の姿。夜になると歩き始めるのです。
見ることができるのは、子ども心を心の片隅に持ち続けるおとなだけ。
ベッドに沈み込んでいきそうな子どもの気持ちをそっと持ち上げてくれるのです。
扉さま
ありがとうございます。
私のイメージも羽田空港近くのクレーンでした。
でも、夜歩くキリンはひとつだけなんです。今度、探しにいってください。
ゆみさま
ありがとうございました。
あのキリン、ときどき鳴きます。子どもたちや夢の中でその声をよく聞いているのですが、
おとなたちは高音が聞こえにくくなっているので、なかなか聞くことができないんですよね。
道子さま
調子に乗って物語にしてみようかな!
子どものネムリの中にキリンが忍び込んでいって、いろんなものをつり上げてくれる話。
歌を見てぱっと映像が浮かびましたね。
まるで今にも動き出しそうな。
物語が始まりそうです。
あれは確かに埠頭に立つキリン!ですね。その通りと思いました。何かしそうな
独特の存在感!物語性豊かに詠じていらっしゃって素敵なお歌ですね~。
先週、出迎えのため羽田空港に行きました。高速からの眺めは、まさに砂漠の向こうにキリンが一列に並んでいましたよ。。
埠頭に並んでいるあのクレーン、私もキリンのようなだと思っていました。
月のない夜、あのキリンはどこかへ出かけ、そして朝になると素知らぬ振りをしてああして並んでいるんですね。
これからは、あれを見る時、この楽しい話を同時に思い出すでしょう。
☆☆☆
空想的で楽しいお歌でした。
埠頭のキリンがクレーンのことだったとは!
四、五行目も好きです。
うれしはずかしの1席、ありがとうございます。
キリンによく似た埠頭のガントリークレーンは、
月のない夜にはサバンナを思い出して徘徊するのです、きっと。
そこから先の物語は、どうなるのでしょうか?続きを知りたい人は、眠っちゃいけないのです。
次を読み込む
コメント投稿
※会員の方のみコメントを書くことができます。⇒コメントを投稿する