自由詠
2020-09-29開催(麹町)/第258回参加歌 歌順5番 第1席
白すぎる部屋
白すぎる人は
落ち着かない
私の内の
黒が蠢くから
9件のコメントがあります
皆様ありがとうございます。
「白」には色々な意味合いを入れられますが、私は歌集を読んで、無垢な、汚れてない、素直な、尊い、イメージを受け取りました。そして自分の内の黒さに責められました。責められると共に、愛しさも感じました。
果たして自分は何色なのか?やっぱり、赤だろうか・・・
簡潔な詠い方に好感大です。白 白 ときて 黒 で答えを出している、いいですね。
「白すぎる」というのは、何を象徴しているのだろう。
立派過ぎる、きれいごとすぎる、異質なものを受け付けない・・・という意味に解釈すると、
私も納得です。
人間、白すぎても黒すぎても、いけませんね。
あまりにも正しいとか、あまりにも純とか
何か落ち着かないものってありますね。
自分の中のモヤモヤっとしたものにザワザワしたものに気が付いた時の
ドギマギ感、そういう感じがとてもうまく表現されているな~
作者コメントには、五行歌集「風に出逢う」を読んでの思いからとありましたので
再度、塚田三郎氏の歌集を読んでみました。
隅々にまで誠実なお人柄が滲み出ています。
こんな立派な方とは暮らせない・・・それがこんな歌になるとは、素敵すぎる〜
☆☆
白すぎる人、とは
潔白を絵にかいたような清々しい人、でしょうか?
・・・私もザワザワしそうで対峙出来ません(笑)
《1》
白い部屋は清潔感は有りますが病室のようで落ち着きませんね、白すぎる人も同じかな。
心の内の黒はダーティな部分 汚れた部分として鑑賞することもできますが、
私には、白い部屋は綺麗事の世界で
黒は隠れた真実であるように思えます。
《2》
黒は重厚な光を放ちながら心の底の底に有って、起き上がりこぼしの錘のような役割をしている。
黒の蠢きは起き上がりこぼしの揺れ、
綺麗事に対峙する真実の葛藤の蠢き。きりりとした快感でもある…。
☆☆☆
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