題詠(「紙」)

2020-07-28開催(麹町)/第256回参加歌 歌順26番

激流に流されながら
なにやらしてる
紙の舟の底で
赤い蟻と
黒い蟻

今井幸男

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8件のコメントがあります

分からないけど分かります。感じます。
歌が、形の変わったいかだのように見えました。

かおる

2020-08-19

        《1》
皆様、コメント有り難うございました

わたしの歌は、読み手それぞれが自由な発想で鑑賞して下さると喜びます
「なにやら」を悦ばしいこととるか不快なことととるかも読み手の自由。

料亭の次の間が 激流を流れる紙の舟だったら、
吊り橋効果が抜群だろうなあとかいう鑑賞も嬉しいですし…

今井幸男

2020-08-10

        《2》
激しく流れる不穏な世情でノアの方舟に乗りたくても
我々庶民には方舟を造る技術も資金もない
ならば、紙で舟を折って乗るしかないではないか
紙の方舟に乗った男女は多分、新天地で新たな文明を築く
自分の乗る方舟は、自分で作るしかない、たとえ紙の舟であっても
そんな世情のような気もします…

今井幸男

2020-08-10

こうしてなが~~~い今までを生き継いできた生きもの達なのでしょう。

せきゆみ

2020-08-10

謎めいている。紙の身ではいずれ沈んでしまうのだろうけれど
それまでの時間、赤と黒の二匹は争っているのか、睦みあっているのか。

柳瀬丈子

2020-08-08

山には赤い蟻と黒い蟻がいます。二匹は今年の長雨で流され、旅の友となったのでしょう。
どこへ流され、どこに着き、何を始めるのか・・・

山碧木星

2020-08-08

うっふふふ・・・ と笑うしかないです。

行尾の整え方などから、
作者の意図を推察しましょう。

映子

2020-08-05

このわからなさ加減、とても好きです。

大貫隆志

2020-08-03

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