自由詠
2020-07-28開催(麹町)/第256回参加歌 歌順23番 第3席
矢のような雨が
窓を打ち
屋根を打ち
遠くの川面を打ち
私の内側のどこかを打つ
9件のコメントがあります
五行目が好きです。
人間としての、どこかを打つのでしょうか。
自分が自分を責めるような。
人の力では抑えきれないもの
自分の内面を攻めるなにか得体の知れないものに
恐れを感じる不安が伝わります。
容赦のなさ・・・自身に戻ってくる痛みなのですね。
甚大な豪雨災害に見舞われた辛い夏の始まりでした。
雨の音を聴く度に少し苦しくなったのは、自分でも気付かぬ心の端っこが
締め付けられていたからだと思う。
漠然の切なき余韻にも☆☆☆
内側のどこを打ちますか?
何かを考えながら篠突く雨を聞いているのでしょうか。
どんなに打たれてもどうしようもないのだ。
と、打たれるままになっているわが身を、
抱きしめたくなりますね。 ☆☆☆
雨は、
窓から屋根へ、屋根から川面へ
川面から私の内側のどこかへと、どんどんと遠いものを打っていくんですね。
九州各地から東海、信州、東北を荒らした豪雨。
被害の凄さに心痛。
作者はどこにどう応えたのか教えて。
ボディブローのようにきいてくる雨。一読、私の内側も痛くなりました。
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