自由詠
2020-06-23開催(麹町)/第255回参加歌 歌順25番
百本の足で逃げたのに
ひかれちゃった
ムカデは
足を炎のような怒りに *怒=いか
染めて果てた
5件のコメントがあります
ムカデの無念を代弁している、ムカデへの鎮魂歌になりますね~。
1行目が気に入りました。
確かに大きなムカデは足が赤いです。
足の本数が多ければ早く走れるという事でもなさそうですね。
二本足の人間様で良かったかもー。
4行、5行がスバラシイ、絵になる。
目の前に赤色が広がりました。
ムカデの怒りも、痛みも、未練も全て「赤」。
のたうち回るムカデの形態も含めて視覚に刺激的な歌だと思います。
☆☆
庭で最後にムカデを見てから十年くらいは経つ…
ムカデの赤色は不動明王の火焔光背のようでもあり
近寄りがたい神々しさもありますね
百本の足は人間にすれば五十人分
交通事故犠牲者五十人分の怒り そして悲哀なのかも知れない…
ムカデは毘沙門天の御使い
神楽坂の毘沙門様に言い付けてやれ!
☆☆☆
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