題詠(「背」)
2020-04-28開催(麹町)/第253回参加歌 歌順30番
ヒトとヒトとが
寄り添えない残酷
背徳の民への
神の裁きなのか
出口の見えない不条理
6件のコメントがあります
三、四行目を論じる識者が増えてきました。
社会や自然が正常に戻ろうとする恒常性が働いたのではないかと藤原新也が言っておりました。
真正面からのお歌ですね。なにか次から次へと用意されているような恐怖も感じます。
人間の力でなんでもできると、思いあがっていたのかもしれないですね。
虫でも草でも動物でも、それぞれが他の生き物が生存するために役立っているのに、
ヒト類が絶滅しても困る生き物はいない。
神は、時々人間に鉄槌を振り下ろしているのでしょう。
カミュのペストが売れているそうです。否応なく物事を
深く考えさせられます。ポスト・コロナ、どんな世界を
私達は築いていくのか?
宗教心の乏しい私でも、今世界で起きている事態を、かつてのバベルの塔に似た、神の裁きのように感じています。人類、つまり私たちに驕りはなかったか。まだ考える時間はありそうです。
世の中の閉塞感がが苦悩の哲学で表されている。大共感です。
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