題詠(「背」)
2020-04-28開催(麹町)/第253回参加歌 歌順9番
背を支えていたのは
黒ずんだ
壁
中島みゆきが
染みていた
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自粛のなか、散歩の距離は伸びる一方で、ある日、昔住んでいたアパートの前に立っておりました。
35年前?引越しの荷物を運び終え、室内を見回すと、壁の一カ所だけが黒ずんでいます。
中島みゆきが、失意を癒し続けていたのでしょう。
音楽のことは よくわからないけど
『夜会』などを観ていると、
中島みゆきには 魔女に出世した隣のおばさんのような雰囲気もある
背を支えている その壁
もしかしたら 黒衣の魔女・中島みゆきの背中かも知れない…
そっと撫でてみてくださいな…
☆☆☆
立って居られない程の辛さや切なさを「黒い 壁」や「中島みゆき」での暗喩表現。上手いですねー。同じ空間の隙間に読み手を存在させてくれる歌です。
中島みゆきは詞もメロディもずーんと応えますね。
そして背を支える黒ずんだ壁ー重厚な想い、同郷の作者か?
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