題詠(「冬」)
2020-01-28開催(麹町)/第250回参加歌 歌順1番
凍てつきの
朝のまま
音もなく
暮れる
山の冬
7件のコメントがあります
コメントをいただきありがとうございます。家の中では、ふだんならちょっとしたことに一喜一憂、ぴりぴりしたりほっとしたりとんがったりの日々ですが、五行を考えるときは自分のワールドに戻れるような気がします。
只々
静かさが伝わってきますね。
そこに作者はいなかったのかもしれないけど、
定点観測のように様変わりしていく山の景色が見えます。
音までおも凍らせているような厳しい冷え込み。山の冬は神々しささえ感じます。
やがて山笑うなんて言葉を隠して。シンプルで沁みてくる詠だと思いました。
朝も昼も夕方も、変わらぬ風景を照らして、
太陽だけが東から西へ。
都会では感じられない「透徹した冬」の姿ですね。
厳しいけど美しい。
静かに、厳しい山の冬を詠まれて、感じ方が美しいと思いました。
無駄な言葉が一切なく、でも、その後ろにある深いことも感じました。
生を感じられない山の冬。音、色、時間までが凍てつき、そこにあるのは無の世界。
この歌は、作者の心象風景なのでしょうか。
やがて時は巡り、命の春がやってくる、山の冬はそれも伝えているかもしれません。
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