自由詠
2019-12-17開催(麹町)/第249回参加歌 歌順20番
落花生を割る
乾いた音
湿った心なんか
おかまいなし
新しい空気生まれる
10件のコメントがあります
落花生を割る
音からこんな歌が生まれるなんて詩人だわ~やっぱ!!
今井さま
私も落花生を育てたことがあります。どういうふうにあの形になるのか知りたかったから。
落花生の空気は少しずつ入るのでしょうね。不思議です。
歌の読まれかたも面白いです。
映子さま
仕事場のオーナーのお隣さんが、落花生農家なので頻繁に買ってきてもらって食べてます(笑)
殻を開ける時の軽い音に癒されます。
しのさま
剥かれた胡桃や、剥かれた落花生よりも、自分で剥くものが好きです。
閉じ込められてた香りもいいですし、落花生は何より音が好きです。
暗い気持ちの時は、少しだけ軽くなります。
せきゆみさま
前に、ピーマンの中の空気のことを詠んだ歌があります。
植物の実の中の空気に興味があります。
今井さんと同様に落花生を割る音、を題材にされたことが新鮮でした。
パキッとした音から5行目を導き出すのも詠者らしく個性的ですね。
殻付き落花生はカラッとしていることが命。
剥く時、食べる時のあの乾いた音は、隠しようがない。
どんよりとしていた心が遠のいていくかのよう。
何か悩み事を抱えながら落花生を食べているのかな。
殻を破るのに夢中になるに従って悩み事が遠のく、ってわかります。
作者がわかって、殻付き落花生が現実味を帯びました。
落花生といえば千葉。(笑)。
《1》
落花生の音という他の人は取り上げないような題材だからでしょうか
類型的な歌には無い爽やかさに魅力を感じます
花が咲いた後、子房が暗い地中に潜り実が育つ落花生
の音が、場の空気を変えるという発見が なんとも痛快です
《2》
また、暗い過去をもちながらも、
一見 気遣いには欠けるように見えるけど
場を明るくして和ませる力をもつ人をも
想起させる味わい深い歌ですね
☆☆
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