自由詠

2019-09-24開催(麹町)/第246回参加歌 歌順1番

以前は
ばーちゃん
乗っけたもんだった
ガタンと文句一ツ
一両列車は往く

赤井 登

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4件のコメントがあります

ガタンの音は、連結部から響いてきたのではないでしょうか。
昔は二車輌、そして今は一車輌。
そんな寂しさも抱えて、ばあさんを乗せた列車は今日も往く。

山碧木星

2019-10-13

やがて廃線も近いのでしょうか。
書かれていないことまで見えてくるいい歌だと思います。
そのばーちゃんも今はいないのかもしれず・・・
木造の駅舎は無人駅で。
ばーちゃんは見知らぬ私に干柿をくれたりした。

しの

2019-10-12

郷愁があって、社会的変化で廃線への危機感も抱えた悲哀みたいものも感じられていいなあと思います

そして「一両列車」、
勿論、列車は鉄道車両という意味で使われているので間違いではないですが、
列なっていないのに列車というところに
なんとも言えない もの悲しさを感じていいなとも思いました…

今井幸男

2019-10-07

4行目の「ガタンと文句一ツ」がいいですね。赤字路線の行く末を嘆いているようにも・・・。

せきゆみ

2019-10-01