題詠(「舞い、舞」)

2019-05-28開催(麹町)/第242回参加歌 歌順5番

桶の音がやけに響く
仕舞い風呂
今日の想いと
身体の輪郭が ゆるゆら
ぬる湯に溶けていく

はるか

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6件のコメントがあります

「舞う」の題詠で「仕舞い風呂」上手いですね。
確かに誰かの入った後の風呂は湯が柔らかくなって優しく体になじんでいくのでしょうね。
ゆるゆると一日を振り返る、ゆったりとしたじ時間なのでしょうね。

まちだ道子

2019-06-15

響き渡るような空間に
想いと輪郭が溶けていく・・・
上手いなあ。

山碧木 星

2019-06-14

家族が寝静まった時刻、ようやく仕舞い風呂に入れる若い嫁。
気兼ねなくゆったりと手足を伸ばせるのは、ここだけ・・・
というのは数十年前のことだけど、
今の時代にもそれなりに、あれこれ抱えていることの多い女性なんだなと、察します。

「ゆるゆら ぬる湯」の音感がいい。

映子

2019-06-07

やっぱ、木の桶が似合いますよね。この歌には。
まさかケロヨンの桶じゃありますまい。

仕舞い風呂は、人が入った後だから肌にはやさしい。
むしろ皮脂を奪われ過ぎずいいそうです。
さて、アンニュイな女体は何を想っているのでしょう。

しの

2019-06-06

桶の音が響くのだから木の桶かな
自宅のお風呂なんだろうけど
風情のある豪奢なお風呂のような気がする
仕舞い風呂だから気兼ねなく ゆったりと癒される

心を刺激するような高音の響きから始まって
後半の ゆったり感へという運びもいい

4行目は たんなる加齢による
お肌の たるみ、とも考えられますが…(笑
☆☆

今井幸男

2019-06-05

1、2行目 確かにそうですねぇ~音が聞こえてきました。今日という日の詠者であり続けたことのすべてから
解放されて行く感覚、「ゆるゆら ぬる湯に溶けていく」 また明日ですね!

せきゆみ

2019-06-03

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