自由詠

2019-04-23開催(麹町)/第241回参加歌 歌順8番 第3席

百万遍の
嘘を囁いた
唇に噛まれる
この耳たぶは
血色の花びら

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5件のコメントがあります

百万遍の嘘を囁いた唇の主は?
ぺてん師? 色事師?
世之介のような男? 光源氏のような男?
まさかダーティな財界人・政治家ではないでしょうね

唇なのに噛むだから痛みをともなうのだろう

血色の花びらは
割り切れずに 心ならずもという思いを引き摺っている耳たぶか
それとも昂揚感を帯びた耳たぶ なのか?

今井幸男

2019-05-04

唇に噛まれるのなら甘噛みですね。
作者が噛んでいるのか、噛まれているのか、私の読解では前者?
血色の花びら がちょっとキレイすぎる。

しの

2019-05-03

また新しい獲物にからみついている絵が生々しく浮かんできます。

せきゆみ

2019-05-03

百万遍といえば、京都の知恩寺。
あちらは念仏で、こちらは嘘。
でも時空を超えて、繰り返される妖しさが漂います。
耳たぶから官能の花びらが、次々に闇に広がっていくのでしょうか。

山碧木 星

2019-05-01

面白くもない真実と甘やかな嘘。
時には嘘を囁いて欲しい、と思うこともありますね。

耳に心地よい嘘と耳たぶに刷れる唇。
どき どき どき どき・・・・・・

映子

2019-04-29