題詠(「四」)
2018-12-25開催(麹町)/第237回参加歌 歌順7番 第2席
顔の見えない
男たちの人となりが
なんとなく見えてくる
入院4日目の
四人部屋
7件のコメントがあります
山碧木様、今井様、しの様、映子様、ゆみ様、道子様いつもコメントありがとうございます。
今井さんとしのさんのおっしゃる通り、主人が昨年、命に関わらない手術で一週間入院した時の歌です。
四は四人部屋で使おうと思いましたが、四日目でも使ってお題の四を強調しました。
題詠「四」から
こういう歌が生まれるなんて、すごいこと。
顔の見えない
から
四人部屋
まで
すーっと引き込まれました。
お題を無理なくはめ込んでいるし、病室の匂いまで感じ取れそうです。
顔の見えない男たちって?
作者とどんな関係なんだろう?
疑問符と期待が高まって、4行目ですらっとわかる。
止めを刺すように「四人部屋」。
すっきりと気持ちがいいです。
4という中途半端な数がこの歌にピタッと合いましたね。
それほど重篤な病気とも言えず、長びいた入院生活でもなく四日目あたりに思うこと。
男性の四人部屋へ付き添い あるいは面会に行っての歌かな
カーテンで仕切られていて顔は見えないけど
カーテン越しの会話や、カーテンから漏れてくる声や気配で
徐々に人となりが分かってくる…
それとも 包帯で顔が見えない…?
女性部屋だと もっと会話が弾んで、違った雰囲気なのかも知れませんね…
☆☆
ちゃんと四が入っている。
まるで自由詠のように、サラッと肩の力が抜けている。
男たち、まずここがいい。
作者と四人部屋の関係は、何だろうと想像していたら
四、五行目で見事に収めた、見事だなあ。いやはや、参りました。
★★
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