題詠(「四」)
2018年 年間総合第1席
2018-12-25開催(麹町)/第237回参加歌 歌順5番 第1席
冬のりんご
四つに切ってから
皮をむく君を見ながら
まぁるく剥いてた
あの人を思い出してる
6件のコメントがあります
冬のりんご
に君との関係が伝わってきて、皆さんコメントされてますが
とにかく巧い!!です~
冒頭の「冬のりんご」で感じた冷たさが、歌全体を支配していて、
四つに切って皮を剥く君への視線にも漂っている。
「四」と「まぁるく」にも温度差があって、
女の目はこわい。
歌は巧い!!
作者が女性なので、この「君」は男性であろうことにちょっと驚きました。
私は男性にりんごを剥いてもらったことがない。
確かに剥き方に性格の違いが出そう。
だからどうってわけじゃないけど、アンニュイな大人の歌。
りんごの剥き方で二人の人間性の違いが
あれこれ想像できるのがいいですね…
私は、丸ごと食べる時は まぁるく剥きますが、
冬は 一度に1個は食べないので
二等分あるいは四等分に切って 食べる分だけ剥きます
まぁるく剥く人はロマンチストかな…?
1個食べる時も四つに切って剥く人は合理主義者かな…?
☆☆
リンゴを使いリアルに感覚を刺激しながらの物語性、お見事です。「冬のリンゴ」確かにいいですね。
こんな歌、作りたかった〜そう思いました。
一行目の 冬のりんご、これがいいですね。
お二人がどんな方であるか、知る由もないけれど、
見つめる感性、そして流れていった時間が、冬のリンゴと重なり、歌がキリッとしています。
★★
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