自由詠

2018-11-27開催(麹町)/第236回参加歌 歌順6番 第2席

錦繍と言っては
畏れ多い
手織り木綿の
晩秋を
生きる

酒井映子

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6件のコメントがあります

皆さま、手織り木綿を解ってくださって、ありがとうございます。

自分の人生も晩秋に差しかかっているな、という実感と、
錦繍の秋からの発想です。

錦の絹織物は美しいく繊細だけど、高価だし扱いが難しい。
私の人生は安くて丈夫な木綿だなと。

映子

2018-12-20

手織り木綿の晩秋
これ以上の生き方はない、
堂々としていて真っ直ぐさすが作者です!

まちだ道子

2018-12-18

錦繍は洗えませんが、手織り木綿は洗えます。手織りだから何回洗っても丈夫だろうし、風情も出てくると思います。そんな強さが、ピッタリです。

かおる

2018-12-09

迫力があります。
堂々と生きる。手織り木綿の肌触りもなかなか味わい深そうです。
木綿にも小倉織に喩えられるようにかなり高級な織物もあり、艶やかに輝いているものですが
作者の言う手織り木綿は、時間をかけ糸を撚り、紡ぎ、美しいばかりではないこの世に一枚の木綿。

しの

2018-12-06

人生経験の豊かさを感じます。「晩秋を/生きる」の心意気、3行目の比喩がいい味と内容で物語っています。

せきゆみ

2018-12-06

錦繍に喩えられる当の紅葉でさえ、
畏れ多いと思ってるんじゃないだろうか

手織り木綿とて、ドレスや打ち掛けにもなってるくらいなので
自分の人生を手織り木綿に喩えても自己卑下にはならない

手織りという語に、
自分の手で 自分自身の力で 人生を歩んで行くんだ
という思いが感じられるのがいいですね
☆☆

今井幸男

2018-12-02

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