自由詠

2025-02-25開催(麹町)/第311回参加歌 歌順16番

主人なき        *主人=あるじ
野牡丹の庭
野放図に
蕾をつけて
春になる

コバライチ*キコ

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5件のコメントがあります

夏から秋に咲く野牡丹が春に蕾って変。
寒さに弱い野牡丹が人の助け無しに越冬できるのか?
などと思って深読みしなかったのですが。
主人の思いの温かさで庭も暖かかったのかもね。
そして、野牡丹の主人への思いの強さが春に蕾をつけさせたのかな。
違和感に込められた詠み手の真意まで深く読まねばですね

今井幸男

2025-03-23

奥様亡き後の悲しみを乗り越えて暮らしていた友人の「句日記」を編集していたのですが、完成間近に容態が急変して旅立ってしまいました。庭の野牡丹は奥様に続いて彼という主人をまたなくしてしまったのです。1月末に家を訪れたら、たくさんの紫色の蕾が迎えてくれて、少し悲しみが癒やされました。

*キコ

2025-03-19

ぷりんさん、ゆみさん、ありがとうございます。
野牡丹ってほんとたくましくて、季語は夏なんですが、この庭の野牡丹は一年中花を付けているんですよ。「句日記」のカバーの絵は、彼が遺した野牡丹を書いた絵手紙の絵にしました。

*キコ

2025-03-19

あるじの管理から解放されたのびのび感が蕾を膨らませているよう。

せきゆみ

2025-03-16

野放図な牡丹の花もまた風情があるのかな。主人を忘れて、自由になってのびのび~~実は逞しい牡丹。

ぷりん

2025-02-26