自由詠
2025-02-25開催(麹町)/第311回参加歌 歌順3番
献血のカード掲げて
やわらかく
頭を下げ続ける人
その前を
伏し目がちに過ぎゆく人
10件のコメントがあります
道子さま
誰かのためにと献金する人はいても、献血となるとハードルが高く感じますね。
血を180ミリ抜かれた後、少し貧血気味になってから、敷居が高くなりました。
気がつくと、そうなんですよね。
高校に献血車が来て献血したことあります、前はよく私の住んでいるところにも
献血車来ていましたが、この頃は見たことないですね、ほかの駅でたまに見ますが
車に入っていく人はないですね、私は体重は申し分ないのですけれど、年齢がね。
映子さま
酒井さん、嘆くことはありませんよ。
献体があります。
あまり知られていませんが、俳優の細川俊之さんは、献体を希望され
一年後にご家族の元に戻って来たそうです。
いい男といい女、いかがでしょう。
献血をしたことはないので、一つ義務をはたしていないような申し訳ない気持ちです。が
調べてみたら、献血できる条件というのがかなり難しいですね。
海外旅行から帰った、服薬中、歯科治療等を受けた、予防接種を受けた、ピアスを付けている、外傷がある・・
一定期間献血が出来ないそうです。
せきゆみ様
母がその前を通るたびに献血をしていると言っていました。
子どもたちに何かあったときのためにと・・・
献血の前を通るたびに、その話を思い出してしまいます。
そうしたシーンに出会う度に、出来る内にもっとしておけばよかったなと後悔の念が湧きます。
まのすけ様
新宿地下街の一角に献血ルームがあって、いつも献血を呼びかけています。
以前は大きな声でしたが、今はとても静か。
声を出さないこともあり、静かに目を合わせられると、申し訳なくつい伏し目がちになります。
今井さま
そうなんです。「ちょっと若く見えるようですが、70才過ぎているんですよ」とは言えず、
申し訳なく通り過ぎていきます。五行目は私なのです。
もう献血のできない年齢になってしまったから、
冷静に観察でき 客観的に詠えるのかも知れませんね…
☆☆
こちらの歌は繁華街の静かな風景を切り取ったもの。昭和の中頃から都市化が進み、核家族化が進み、いつの間にか社会と人との関係性も希薄となっている様を的確な観察力と描写力とで詠み上げた歌。自身の立場も不安定が故に単純に〈善悪〉を示唆していない点に共感が湧きます。
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