題詠(「花」)

2023-03-28開催(麹町)/第288回参加歌 歌順18番 第2席

根に樹皮に
眠っている花彩を   *花彩=はないろ
ゆさぶり覚して
綾絹を
染める

柳瀬丈子

コメント投稿

※会員の方のみコメントを書くことができます。⇒コメントを投稿する

4件のコメントがあります

染色の繊細さが伝わってきます。
眠っている花彩
を引き出していくのですね。

まちだ道子

2023-04-13

染色のことはよく知りませんが、
若木ではなく、黒くごつごつした幹の老木の方が良い色を出すのかしら?染色の妙を感じました。

しの さんのコメントの最終行も素敵です。

せきゆみ

2023-04-06

はいはい、この知識は得意分野です(^^)
咲いた花では桜染めは出来ないんですよね。咲く前の樹からでなくては。

ゆさぶり覚まし
綾絹を
染める

樹の命の色に染まった反物がもう一度、袖を通す人を染める。

しの

2023-04-01

草木染めで出る色は、外から見ていただけでは判らないですよね。
2~3行目に込められた実感がじんわり効いている感じ。

ま のすけ

2023-03-30