題詠(「無」)

2022-11-22開催(麹町)/第284回参加歌 歌順25番

実の中で
隠れて咲く
無花果の花
がぶりとかぶりつけば
隠している言葉が咲く

かおる

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5件のコメントがあります

「無」という題詠でよく 無花果 に気づきましたね。(拍手)

無花果の実は 見かけは全然おいしそうじゃない。
かぶりついて初めて その真価がわかる。
まさに「隠している言葉」なんだ。
深く付き合ってこそ、その人の本当がわかる 
とぃうこともありね。

映子

2022-12-14

このお歌で無花果は実の中で隠れて咲く!を知りました。
4行目でやややと思い、5行目のフレーズに惹かれ 満足しました~。

せきゆみ

2022-12-13

今井さん
「博多とよみつ姫」をよくご存じ!
無花果というとその形状や甘味から、つい官能的な方向へ持って行きがちですが
がぶりとかぶりつく が大胆不敵。

しの

2022-12-09

        《1》
無花果は実の中に無数の小さな花が咲く 想いを秘めた女性のように。
かぶりつけば秘めた想いは言葉となって吹き出すかも知れませんね…

無花果の実の先には小さな穴が有りますが
そこから蜜を求めて入ったのでしょうか蟻が居ることがあります
蟻に蜜を貪られた無花果の実はどんな感覚なんだろうか

今井幸男

2022-12-05

        《2》
無花果の実は あらぬ言葉や声も発してしまうんだろうかと
無花果の女王『博多豊蜜姫』でなくとも淫靡な想像もしてしまう

淫靡は ほのかに醸し出すと魅き込まれますが
露骨にすると拒否されてしまう 官能歌は難しい
詠者は意図していないかも知れませんが官能歌としても
鑑賞させていただきました
☆☆☆

今井幸男

2022-12-05