題詠(「無」)
2022-11-22開催(麹町)/第284回参加歌 歌順18番
無花果を
指で裂き
露わな赤の
*露わ=あらわ
生ハムで包む
美味は淫靡
3件のコメントがあります
かえるさん、私2点差し上げていましたよ。
「食べる」行為そのものがとてもエロティックなのに、指で割き、包むという
一連の動きがさらに下品でいい(失礼m(__)m)
ナイフとフォークを使うよりよぼどいい。
生ハムとフルーツの取り合わせ、大好きです。
映像的にエキセントリックな感覚を覚えた歌です。梶井の『檸檬』にも匹敵するような…。
その心象のままに読んでいた3行目の《露わな赤》が、実は剥いたばかりの《無花果》ではなく
《生ハム》の方だと理解してまた一層深く胸の奥へ。読み手を《淫靡》へ招き入れてしまうすごい歌。淫靡テーシ…失礼
紫野恵さんへのトリビュート五行歌です。お会い出来なくて凄く残念。
妖しく艶めかしい姿態に惹かれる欲望の種類として、食も性に通づるところを詠んでみました。
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