題詠(「無」)
2022-11-22開催(麹町)/第284回参加歌 歌順10番
ピアノに覆い被さるように
かがみ込んで
グレン・グールドが紡ぎ出す
天衣無縫の
音のしずく
4件のコメントがあります
コンサートの感動をわずか五行に収める難しさを知っています。
これは、見事に伝えていると思いました。
こんな風に詠んでみたいです。
★★
《グールド》好いですよねぇ。音だけでなくあの弾き方も。
とはまったく関係なく近頃感じることなのですが、現代表記になって(半ば強制的に変えられて)
日本人の音感(聴覚)が崩れてきているような危惧が残ります。
《しずく》と「しづく」、表記の正しさはもちろん歌の通りですが (続く)
《しずく》と「しづく」。極個人的感覚としては、日本語を残す、日本人の能力を遺し伝えるという
視点も踏まえ後者の方が、音をテーマにされたこちらの歌にはよりマッチしているようにも感じられました。
カナダのピアニストですね。その音色は天衣無縫の音のしずくですね。
「恋のしずく」の香りもします。無の使い方にオリジナリティを感じました。
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